【11月16日 AFP】男子テニス、ATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals 2019)は15日、6日目が行われ、大会連覇を目指す第7シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)が6-4、7-6(7-4)で第4シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)に勝利した。この結果、第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は大会から姿を消すことが決定した。

 英ロンドンのO2アリーナ(O2 Arena)で開催されているシーズン最終戦で、世界ランク1位のナダルは6-7(4-7)、6-4、7-5で第6シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)から逆転勝ちを収めたが、準決勝進出の行方は後に行われるズベレス戦の結果に委ねられていた。

 そして、ズベレフがストレートで勝利を手にし、チチパスとともにグループA(アンドレ・アガシ<Andre Agassi>)から準決勝進出を果たした。すでに首位突破が決まっていたチチパスは、16日に行われる準決勝で、通算6度の大会制覇を誇る第3シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)と対戦する。一方のズベレフは、グループB(ビョルン・ボルグ<Bjorn Borg>)を1位で通過した第5シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)と激突する。

 この日、ズベレフとの試合に臨んだメドベージェフは、ここまで2敗を喫して今大会の敗退が確定していたが、第2セットでは全力のプレーで相手に握られたブレークポイントをしのぎ、勝負をタイブレークに持ち込んだ。

 両者はミニブレーク合戦を繰り広げたものの、メドベージェフがダブルフォールトを犯して3-5のリードを奪われた後、最初のマッチポイントを握ったズベレフが果敢なサーブを打ち込み、エースで勝利をものにした。

■ナダルが年間1位

 すでに世界1位でシーズンを締めくくることが確定しているナダルは、これまでATPファイナルズでは一度も優勝したことがなく、今大会の初戦でもズベレフに敗れて黒星発進となった。しかし、四大大会(グランドスラム)通算19勝の王者は、13日のメドベージェフ戦では見事な逆転勝利を飾り、準決勝進出の望みをつないでいた。

 一方、メドベージェフとズベレフを立て続けに破ってベスト4入りを確定させていた21歳のチチパスは、互いのサーブがさく裂した第1セットをタイブレークの末に先取した。

 しかし、ナダルが相手のサーブを攻略して徐々にプレッシャーをかけ、第2セットと第3セットでは1本ずつブレークを奪い、勝利を決定づけた。(c)AFP/John WEAVER