【11月15日 AFP】男子テニス、ATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals 2019)に出場している第7シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)は、試合中の禁止事項となっている携帯電話の使用について否定した。

 前回覇者のズベレフは、英ロンドンのO2アリーナ(O2 Arena)で13日に行われた第6シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)戦に3-6、2-6で敗れた後、記者会見で疑惑に関する質問を受けた。

 ソーシャルメディア上で拡散されたテレビ映像では、ズベレフがチェンジオーバーの際にバッグの中で何かを触っているような様子が確認されていた。規則では、試合中に選手が電子機器などにアクセスすることが禁じられている。

 しかし、22歳のズベレフはコートに電話を持ち込んだりしていないと主張し、「電話はロッカールームに置いてあった」「自分はいつもそうしている。彼らが何を見たか分からないけれど、あれは絶対に電話じゃない」と語った。

 ではバッグの中で何を触っていたのか問われると、「あれはつまり、水のボトル? 空になっている水のボトルかな?」と回答。男子プロテニス協会(ATP)もズベレフを擁護し、「ATP規則に抵触する行為は何もなかった」と述べた。

 ズベレフは初戦でナダルに勝利したものの、チチパスに敗れたことにより、グループ突破の可能性は15日に行われる第4シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)戦の行方に懸かっている。(c)AFP