【11月14日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、アーセナル(Arsenal)の前監督であるアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)氏が13日、国際サッカー連盟(FIFA)のグローバル・フットボール・デベロップメント部門の責任者に就任した。これにより、正指揮官が不在のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)の監督になる可能性は消滅した。

 FIFAによれば、70歳のベンゲル氏は「世界中の男女の」サッカーの発展に関する責任を担うだけでなく、「技術面の最高責任者」となり、競技規則の変更に関わる可能性もある。また、監督教育の任務も任され、元選手の指導者への転身を後押しするプログラムを支援することになるという。

 ベンゲル氏は発表文の中で「この非常に重要な課題に取り組めることをとても楽しみにしている」「より幅広い観点からサッカーを分析することにずっと興味があったし、国際統括団体としてのFIFAのミッションは実にグローバルだから」とコメントした。

 ニコ・コヴァチ(Niko Kovac)前監督を解任したドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルンは、正指揮官の座に就きたいというベンゲル氏からの申し出を断っていたが、同氏はこれを否定。そのため前週末には、ベンゲル氏が監督に復帰するのではないかという臆測が広まっていた。

 しかし、ベンゲル氏はFIFAで新たな役職に就くことになり、22年率いたアーセナルを退団した2018年の後では初めてサッカー界に戻ることになった。(c)AFP