【11月8日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)は7日、ニコ・コヴァチ(Niko Kovac)前監督解任によって不在となっている、正指揮官の座に就きたいというアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)氏からの申し出をはねつけたと明かした。

 バイエルンの広報担当者は、独スポーツ通信社SIDに「ベンゲル氏は水曜日(6日)の午後、監督に就任する興味があることを意識させるため、カール・ハインツ・ルンメニゲ(Karl-Heinz Rummenigge)社長に電話をかけた」とコメントした。

「バイエルンはアーセナル(Arsenal)でのベンゲル氏の実績を高く評価しているが、彼は監督としては考えられていない」

 思わしくない試合が続いていたバイエルンは、フランクフルト(Eintracht Frankfurt)に1-5で敗れたことが決定打となり、前指揮官のコヴァチ氏を解任。リーグ戦で10年ぶりの大敗を喫したバイエルンは、リーグ戦で4位となっている。

 バイエルンが正式な後任を探す中、コヴァチ氏の下でアシスタントコーチを務めていたハンジ・フリック(Hansi Flick)氏が暫定指揮官に就任した。ウリ・ヘーネス(Uli Hoeness)会長は5日、正式な後任は11月23日までに発表する見通しだと明かしている。

 しかしバイエルンは、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)のトーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)監督やアヤックス(Ajax)のエリック・テン・ハーフ(Erik ten Hag)監督から公の場で断りを受けている。テン・ハーフ監督は4日、少なくとも今季中はアヤックスを指揮し続けるつもりだと明かしていた。(c)AFP