【11月9日 AFP】今年7月にイングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)に所属するメスト・エジル(Mesut Ozil)とセアド・コラシナツ(Sead Kolasinac)が強盗に襲われた事件で、英ロンドンの裁判所は8日、被告の男に強盗未遂の罪で禁錮10年の判決を言い渡した。

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 エジルとコラシナツの二人は、ロンドン市内でアシュリー・スミス(Ashley Smith)被告と共犯の男に襲われた。スミス被告らは20万ポンド(約2800万円)相当の高級腕時計を奪おうとしたが、コラシナツが凶器を持った被告に反撃。両選手と同乗していたエジルの妻は、エジルの運転で現場から逃げた。

 裁判では、待ち伏せしていたスミス被告らが、盗んだ原付きバイクに乗って追いかけ、石を投げたことも明らかになった。裁判官は、編み針やドライバーで武装していたスミス被告らがコラシナツの反撃を「予想していなかった」とし、同選手について「驚くほど勇敢に振る舞った」と述べた。

 また裁判官は、現在30歳のスミス被告が14歳の頃から計38の罪を犯し、20の有罪判決を受けた「ぞっとするような前科」を持っていると指摘した。共犯のジョーダン・ノースオーバー(Jordan Northover)被告も強盗未遂の罪を認めており、こちらは後日判決が言い渡されることになっている。(c)AFP