【7月27日 AFP】イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)に所属するセアド・コラシナツ(Sead Kolasinac)とメスト・エジル(Mesut Ozil)が、25日の白昼に英ロンドン北部の高級住宅街で武器を持った覆面の強盗に襲われ、車が追いかけられるという事件の詳細が明らかになった。

 コラシナツは26日、自身のツイッター(Twitter)アカウントに、クラブのTシャツを着た自身と幼なじみのエジルが笑顔で通路を歩いている写真とともに、「大丈夫だ」とのメッセージを投稿し、二人が無事であることを伝えた。

 ソーシャルメディアで拡散された事件の動画では、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表のDFコラシナツが車から飛び降り、バイクに乗って現れた2人組の強盗に立ち向かう姿が確認された。車を運転していた元ドイツ代表のエジルは、元ミス・トルコで新妻のアミネ・ギュルシェ(Amine Gulse)さんと車内にいた。

 コラシナツが最初に金属製の武器を振りかざしてきた強盗犯と立ち向かった後、もう一人の犯人は同じようにヘルメットをかぶり武装して後方から接近。エジルらはその後、1マイル(約1.6キロメートル)ほど追いかけられながら、常連のトルコ料理店に逃げた。

 この店の共同オーナーである女性によると、犯人2人は車にれんがを投げつけてフロントガラスを割ろうとしていたという。

 この女性はAFPの取材に対して、「彼らがやってきて、店の前で停止した。そのときは何が起きているのか理解できなかったが、とにかく警察に通報した」「10~15分後に警察が到着した」と説明した。

 さらに、犯人たちはナイフというより金属製の武器のようなものを振りかざしていたといい、「暑いのに彼らは全身黒の服でマスクをしていた」ことに加え、ギュルシェさんが震えていたと明かした。

 現在、警察が犯人の行方を追っている。(c)AFP