【11月6日 AFP】自転車に乗りながらドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の車列に向かって中指を立てる姿を写真に撮られ、会社を解雇された女性が5日夜、米バージニア州の地方選挙で当選した。

 当選したのは、同州ラウドン(Loudoun)郡在住で2人の子を持つシングルマザー、ジュリ・ブリスクマン(Juli Briskman)さん(52)。民主党から郡政執行官に立候補し、共和党の現職を破った。

 AFPは2017年秋、ブリクスマンさんがトランプ大統領の車列に中指を立てる姿を撮影。ブリスクマンさんは米政府や軍の下請け業者を顧客とする会社に市場アナリストとして勤めていたが、この写真がメディアやインターネットを通じて拡散したことで解雇された上、侮辱や脅迫の標的となった。

 しかし、選挙戦中にAFPのインタビューに答えたブリスクマンさんは、今回の出馬の打診を受けたことを含め、解雇は「多くの扉」を開くことにもなったと述べた。

「中指」の騒ぎで一時有名になったブリスクマンさんだが、選挙運動の戸別訪問では、相手の方からトランプ政権や写真の話題を持ち出さない限り、当時の出来事に触れることはなかった。

 ラウドン郡は全米でもとりわけ裕福な土地。ウルトラマラソンへの出場経験もあるブリスクマンさんはAFPに対し、教育や女性の権利、交通問題、環境問題といった重要な課題が立候補の背景にあることや、自分が「自転車に乗って、大統領に指を立てるだけの人間」ではないことを示したいと語っていた。

 今回のバージニア州地方選では、トランプ氏率いる共和党が手痛い敗北を被った。民主党は州全体で要職を確保したほか、州議会でも過半数を獲得。1990年代以降初めて、同州で1党が完全に支配権を握る結果となった。(c)AFP