【10月22日 AFP】天皇陛下が公式に即位を宣言する「即位礼正殿の儀」が22日、皇居・宮殿「松の間」で行われる。世界約180か国の元首や王族、高官らが一連の儀式に参列する。

 日本は1週間余り前に台風19号(アジア名:ハギビス、Hagibis)の上陸に見舞われ、全国で少なくとも80人が死亡、各地には今も破壊の跡が残っている。行方不明者の捜索や被災者の避難生活が続く中、政府は天皇陛下の即位に伴う一連の「即位の礼」の儀式のうち、祝賀パレードにあたる「祝賀御列(しゅくがおんれつ)の儀」を11月10日に延期することを決定したが、残る儀式は予定通り行われる。

 即位礼正殿の儀では、陛下は天皇専用の装束「黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)」を着て、玉座「高御座(たかみくら)」に上り、即位を宣言する「お言葉」を述べられる。皇后さまは十二単姿で儀式に臨まれる。

 続いて安倍晋三(Shinzo Abe)首相が祝辞を述べて万歳三唱し、外国の元首らを含む約2000人の参列者が唱和して終了する。

 その後は夜に海外賓客らを迎えた祝宴「饗宴(きょうえん)の儀」が宮殿で行われる。翌23日には天皇、皇后両陛下のお住まいの赤坂御所で茶会が催される。(c)AFP/Natsuko FUKUE