【10月7日 AFP】今年のノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)には、気候変動問題や銃規制運動の先頭に立った若い活動家たちがふさわしい――2011年に同賞を受賞したリベリアの平和活動家リーマ・ボウイー(Leymah Gbowee)氏(47)がこのほど、AFPとのインタビューで語った。

 スイス・ジュネーブで開催された軍縮会議に出席したボウイー氏は、「若者たちが世界を永遠に変えようとしている」と指摘。今週発表されるノーベル平和賞について、スウェーデンの高校生環境活動家グレタ・トゥンベリ(Greta Thunberg)さんと、米国の銃規制改革運動「命のための行進(March for Our Lives)」を提唱した米国の高校生らが共同受賞することを心から望んでいると語った。

 ボウイー氏は2011年、エレン・サーリーフ(Ellen Sirleaf)前リベリア大統領とイエメン人活動家タワックル・カルマン(Tawakkol Karman)氏と共同でノーベル平和賞を受賞している。

 トゥンベリさんが、今ではトレードマークとなった「気候のための学校ストライキ」と書かれたプラカードを掲げ、スウェーデン議会前で、一人で座り込みを行ったのはちょうど1年前のことだった。これが、気候変動対策を求める運動「フライデーズ・フォー・フューチャー(Fridays for Future)」の始まりとなった。

 ボウイー氏はトゥンベリさんについて「地球規模の問題を取り上げ、個人の問題にした」と語り、他の活動家も環境悪化や兵器拡散といった問題が全世界の人にどのような影響を及ぼすのかということをどのように伝えればいいのか気付くべきだと強調した。

「核兵器や武器をめぐる問題は個人の問題と捉えてもらえなければ、背広を着た人たちの間の話で終わってしまう」とボウイー氏。だが、問題が個人に与える影響を説明できれば「市民は立ち上がり、変化が起こる」と訴える。