【10月2日 AFP】ラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)は2日、プールBの試合が行われ、ニュージーランドはバレット3兄弟のトライそろい踏みなど、合計9トライを決めて63-0でカナダに大勝。プールBの主導権をさらにがっちり握った。

 ジョーディー(Jordie Barrett)、ボーデン(Beauden Barrett)、スコット(Scott Barrett)のバレット3兄弟全員にトライが生まれたオールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)は、前半4トライ、後半5トライを重ねて勝利した。

 3兄弟がそろってW杯の試合に出場するのは、オールブラックスでは史上初めて。また試合終盤には、視力低下の問題を明かしたアーディ・サベア(Ardie Savea)が大会史上初めて目を守るゴーグルを着けて出場し、こちらも歴史をつくった。

 4年ぶりの代表復帰を果たしたブラッド・ウェバー(Brad Weber)も、後半の開始から投入されるとチームが輝くために必要だった刺激をもたらし、自ら2トライを決めただけでなく、他の3トライにも絡んだ。

 屋根の閉じた蒸し暑い大分スポーツ公園総合競技場(Oita Stadium)での一戦は、前半はハンドリングエラーが何回か見られる落ち着かない展開になり、オールブラックスは28-0のリードにとどまった。しかし後半は頭の回転の早いウェバーが流れを操り、チームは開始からの10分間で4トライを奪って点差を2倍に広げた。

 その後は蒸し暑さで体力を消耗した影響もあったのか、トライは一つだけにとどまったが、それでも63-0は今大会最多得点での勝利となった。しかしオールブラックスは、2011年のW杯ニュージーランド大会(Rugby World Cup 2011)で対戦したときには79-15でカナダを下しており、そのときの点差にはわずかにとどかなかった。(c)AFP/Chris FOLEY