【8月28日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2019)は27日、男子シングルス1回戦が行われ、大会第28シードのニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)は6-3、7-6(7-1)、6-4で米国のスティーブ・ジョンソン(Steve Johnson)との日付をまたいだ一戦を制し、2回戦に進出した。

 キリオスはジョンソンの4本に対して24本のサービスエースを記録。ダブルフォルトも8本とジョンソンの倍だったが勝利を収め、「トップレベルのテニスをする必要があるのは分かっていた」「良いサーブが必要だったし、突破できてうれしい」とコメントした。

 またこの試合は、日付をまたいだ28日の午前1時12分(日本時間、同日午後2時12分)に終わったが、大会史上最も遅い1回戦の決着である、1991年大会のジミー・コナーズ(Jimmy Connors、米国)対パトリック・マッケンロー(Patrick McEnroe、米国)の1時35分の記録には届かなかった。

 キリオスは2回戦で、主催者推薦(ワイルドカード)のアントワーヌ・オアン(Antoine Hoang、フランス)と対戦する。またこの日は同じ山で複数の番狂わせが起こっており、キリオスとしては、多くの選手にチャンスがあるこの状況を最大限に生かすための2回戦にもなる。

 27日の1回戦では、第4シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)、第8シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)、第10シードのロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut、スペイン)、第18シードのフェリックス・オジェ・アリアシム(Felix Auger-Aliassime、カナダ)、第30シードのカイル・エドモンド(Kyle Edmund、英国)が次々に敗れ、2回戦に進出した中で、同じ山でキリオスよりもシード順位が高いのは第13シードのガエル・モンフィス(Gael Monfils、フランス)と第24シードのマッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini、イタリア)だけになった。

 全米オープンでのキリオスは、3回戦を突破したことがまだ一度もない。しかし四大大会(グランドスラム)では、2014年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2014)と2015年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2015)でベスト8入りを果たし、今季はここまでツアー2勝を挙げている。(c)AFP