【8月5日 AFP】テニス、シティ・オープン(Citi Open 2019)は4日、男子シングルス決勝が行われ、ニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)が18本のサービスエースを奪うなどし、大会第3シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)を7-6(8-6)、7-6(7-4)で下して優勝を果たした。

 24歳のキリオスは第1セットで腰の痛みに苦しむも、ダブルフォールトで一度もポイントを落とさず、全米オープン(The US Open Tennis Championships 2019)の前哨戦となる今大会でツアー6勝目を挙げた。

 世界10位のメドベージェフを破り、今年に入ってからのトップ10選手との戦績を5勝1敗としたキリオスは、これが3月のメキシコ・オープン(Abierto Mexicano TELCEL Presentado Por HSBC 2019)以来今シーズン2勝目。5日発表の世界ランキングは52位から27位に上がることが決定しており、43週ぶりにトップ30に復帰する。

 連続エースで試合を締めくくったキリオスは、「人生でも指折りの一週間だった」「大きな飛躍を遂げた」「これからも絶対に参加し続けたい大会だ」と語った。

 ブレークポイントやデュースがなかった一戦でキリオスが放った最後のサービスエースは、今大会110本目のエースだった。最後のポイントの前には、どこにサーブを打つべきかファンに聞き、実際にエースを奪うとコートにあおむけに倒れた。

 一方、23歳のメドベージェフは今大会で2度しかブレークを許しておらず、セットを落としたのはキリオス戦だけだった。ツアー5勝目のチャンスを逃したが、最新のランキングでは自己最高に並ぶ9位に浮上する。

 メドベージェフは「やる気がある時のニックがどれだけ良いプレーをできるか知っている」「今週の彼はやる気があったから手ごわかった」とコメントした。

 同日に行われた女子の決勝では、ジェシカ・ペグラ(Jessica Pegula、米国)がカミラ・ジョルジ(Camila Giorgi、イタリア)に6-2、6-2で勝利し、ツアー初優勝を飾った。(c)AFP/Jim SLATER