【8月28日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2019)は27日、男子シングルス1回戦が行われ、大会第4シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)と第8シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)が初戦で姿を消す波乱があった。

 全仏オープンテニス(French Open)2年連続ファイナリストのティエムは、過去にも大物食いを果たしてきたトーマス・ファビアーノ(Thomas Fabbiano、イタリア)に4-6、6-3、3-6、2-6で苦杯を喫した。試合後には「2セットを終えてすごく疲れていたし、消耗があった。100パーセントには程遠かった」「きょうはコートで本来の自分を出せなかった」とコメントした。

 脚がつる症状に苦しんだチチパスは、同じ新世代のライバルであるアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev、ロシア)との4時間超の激戦に4-6、7-6(7-5)、6-7(7-9)、5-7で敗れた。最終セットにタイムバイオレーションを取られ、1ポイントを失ったチチパスは、主審の「ひいき」を批判している。

 二人はこれでウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)に続き、四大大会(グランドスラム)で2連続の初戦敗退となった。第10シードのロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut、スペイン)もミハイル・ククシキン(Mikhail Kukushkin、カザフスタン)との5セットマッチに敗れており、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)がいるトーナメントの山では、トップ10のうち3人が早くも姿を消している。

 一方、第6シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)は6-1、6-3、3-6、4-6、6-2でラドゥ・アルボット(Radu Albot、モルドバ)に競り勝って1回戦を突破した。

 2014年大会覇者のマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)はマーティン・クリザン(Martin Klizan、スロバキア)にストレートで勝利。地元期待のジョン・イズナー(John Isner、米国)はサービスエース29本をたたき込み、ギジェルモ・ガルシア・ロペス(Guillermo Garcia-Lopez、スペイン)を難なく退けた。(c)AFP/Martyn WOOD