【9月6日 CNS】中国電子学会(Chinese Institute of Electronics)が発表した「中国ロボット産業発展リポート2019」によると、今年の世界のロボット市場規模は294億1000万ドル(約3兆1460億円)に達し、中国のロボット市場は86億8000万ドル(約9280億円)に上ると予想される。8月20~25日に北京で開催された2019世界ロボット大会(World Robot Conference)で明らかにした。

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 リポートによると、今年の世界ロボット市場の予測規模294億1000万ドルのうち、産業用ロボットは159億2000万ドル(約1兆7000億円)、サービス用ロボットは94億6000万ドル(約1兆120億円)、特殊ロボットは40億3000万ドル(約4310億円)に達するという。

 2014~2019年の世界のロボット市場の平均成長率は約12.3%といわれる。産業用ロボットの成長率は下降気味だが、サービス用と特殊ロボットは安定して成長。バイオ分野、人工知能(AI)分野、人がロボットを操作する分野を中心に技術革新が進んでおり、世界のロボット産業は着実に成長している。

 リポートでは、中国のロボット市場が急速な成長期に入ったことも示している。産業用ロボットは7年連続で世界最大の応用市場になった。サービス用ロボットの潜在的ニーズは巨大で、特殊ロボットの活用も著しく拡大している。中心的技術の国産化も加速しており、イノベーション企業が次々と誕生するのに伴い、一部では既に大規模生産ができるようになり、特定の分野で明らかにリードしている。

 今年の中国ロボット市場の予測規模86億8000万ドルのうち、産業用ロボットは57億3000万ドル(約6130億円)、サービス用ロボットは22億ドル(約2350億円)、特殊ロボットは7億5000万ドル(約800億円)に達するという。 2014~2019年、中国のロボット市場の平均成長率は20.9%だという。(c)CNS/JCM/AFPBB News