【8月31日 CNS】中国・広東省(Guangdong)広州市(Guangzhou)のごく普通のタクシー運転手、梁健強(Liang Jianqiang)さん(45)は「歩く血液バンク」と呼ばれている。無償献血に参加した回数は231回、延べ献血量は7万7400ミリリットルに上る。これは体重60キロの成年が16回全身の血液を交換する量に等しい。

【関連記事】15年間で計50リットル、浙江省湖州市の「献血の英雄」

 梁さんが初めて無償献血をしたのは1999年。家族に付き添って花都区の病院に行った際、ロビーにあった無償献血の看板を見て興味を覚えたという。初回は、全血の200ミリリットル献血をした。2002年に花都区の血液ステーションが設立されると、そちらで献血を続け、03年に成分献血が実施されると、率先して血小板成分献血をするように。献血所の史上最高を記録した。

 普段は昼前後のタクシー利用客が少ない時間帯を選んで献血に行くが、昼夜を問わず、いつでも献血に駆け付ける。無償献血に参加した16年の間、梁さんが緊急採血に応じた回数は41回に上る。09年11月には、外傷で大出血した患者のため、夜中に血液ステーションから連絡を受けた梁さんはすぐに対応した。

 献血を初めてから現在に至るまで、梁さんは広州市から無償献血一等賞と特等賞、広州市優秀ボランティアの栄誉な表彰などを受けている。(c)CNS-広州日報/JCM/AFPBB News