【7月19日 AFP】アフガニスタンの南部カンダハル(Kandahar)州の州都カンダハルで18日、旧支配勢力タリバン(Taliban)が警察本部を襲撃し、少なくとも11人が死亡、80人が負傷した。当局とタリバンが明らかにした。

 米政府とタリバンは和平協議を断続的に行っており、協議は進展していると双方が述べているものの、これまでのところ、消耗戦となっているアフガン紛争において暴力行為の減少にはつながっていない。

 タリバンのカリ・ユスフ・アフマディ(Qari Yousuf Ahmadi)報道官は、アフガン第2の都市カンダハルでの襲撃は、自動車爆弾攻撃に始まり、その後、武装した集団が警察本部に突入したと発表した。

 アフマディ報道官は、「重火器と軽火器を装備した複数のムジャヒディーン(イスラム聖戦を行う者)が警察本部に突入し、建物内部で作戦を開始した」と述べた。

 カンダハル市の報道官によると、この襲撃で民間人9人と警察官2人の計11人が死亡、女性と子どもを含む80人が負傷した。

 内務省のナスラト・ラヒミ(Nasrat Rahimi)報道官によると、事件に関与した襲撃者は8人。うち2人は自爆し、残る6人を「一棟の建物の中に追い込んだ」という。

 カンダハル州のハヤトゥラ・ハヤト(Hayatullah Hayat)知事は、アフガン治安部隊が「掃討作戦」を開始し、襲撃者が残っていないか確認していると発表した。

 タディン・カーン(Tadin Khan)警察本部長はAFPに、「戦闘は終わった。燃やされた車両も複数ある。現在、アフガニスタン軍と米国のヘリコプターが現場上空に待機している」と語った。(c)AFP