【7月1日 Xinhua News】中国のアリババ集団の創業者、馬雲(ジャック・マー、Jack Ma)氏が設立したジャック・マー財団(馬雲公益基金会)は6月26日、チベット自治区ラサ市で「ラサ師範高等専科学校(ラサ師専)ジャック・マー教育基金」プロジェクトを始動させた。4000万元(1元=約16円)で「ジャック・マー教師研修センター」を建設するほか、2000万元で「ジャック・マー教育賞」、4000万元で「ジャック・マー教師計画」を立ち上げる。合計1億元を投じ、チベット自治区で優れた教育人材を育成する。

 計画では、10年以内に「教師研修センター」をラサ師範高等専科学校内につくるほか、「教育賞」「教師計画」を通じ、師専の師範生(卒業後の進路を教育分野に指定することを前提に学費などが免除される学生)や教育の第一線で働く教師、校長などの教育人材育成のため資金援助や支援を行う。

 同財団の于秀紅(Yu Xiuhong)事務局長は「10年以内にラサ師専に在籍する優秀な師範生800人に資金援助を行い、在籍教師100人が内地の師範学校で研修を受けられるようにする。同時にチベット自治区の第一線で働く教師1400人と校長1000人を支援する」と語った。

 ジャック・マー財団は2014年に設立され、教育の発展に重点を置く。これまで「ジャック・マー農村教師計画」「ジャック・マー農村校長計画」「ジャック・マー農村師範生計画」などを相次ぎ実施し、未来の教育人材を育成している。(c)Xinhua News/AFPBB News