【6月5日 AFP】フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に所属するサッカーブラジル代表ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)の性的暴行疑惑に関して、被害を訴え出た女性を担当していた法律事務所が、弁護を降りたことが4日に分かった。女性の話に一貫性がないことが理由だという。

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 ブラジルのグロボテレビ(Globo TV)が伝えたところによれば、女性は当初、サンパウロ(Sao Paulo)の法律事務所に対して、同意の上で性行為をした後、暴力的になったネイマールに襲われたと話していた。ところが警察に提出した書類の中で、女性が「この件を『レイプ』と称し、訴えとは全く異なる表現をした」ことから、撤退を決めたという。

 その一方で、ネイマールの母親は女性を「許し」、「イエス様の元へ戻る」ことを息子に求めている。

 母親のナディネ・ゴンサウベス(Nadine Goncalves da Silva Santos)さんは、子どもたちと一緒に写っている写真をインスタグラム(Instagram)に投稿し、「息子よ、神の真実が明らかになりつつある今こそ、今回の件から学び、最愛のイエス様の元へ戻るときです」と書き込んだ。

「あなたが一番愛するサッカーに集中しなさい」「私たちはクリスチャンです。その女性を許しましょう。私も、あなたの妹も、女として、世の中にはそんな女性ばかりではないことを保証します」

 女性は5月にパリ市内のホテルでネイマールに性的暴行を加えられたと訴えているが、ネイマールは一貫して疑惑を否定し、父親も女性による脅迫だと主張している。2日にはネイマール本人がインスタグラムに7分間の動画を投稿し、上半身裸の女性の写真など、メッセージアプリのワッツアップ(WhatsApp)に残っていた一連のやりとりを公開した。

 リオデジャネイロの警察は、女性の個人情報をSNSで公開したことについて、捜査を開始したと発表している。ネイマールは現在、ブラジルで行われるコパ・アメリカ(2019 Copa America)に向けてチームメートと共に調整している。(c)AFP