【6月2日 AFP】フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に所属するネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)が、パリ市内のホテルで女性に性的暴行を加えた疑いがあると、1日にブラジルメディアが報じた。ネイマールの父親は、脅迫だと報道を全面的に否定している。

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 女性は31日にサンパウロ(Sao Paulo)の警察へ被害を届け出ており、国内ニュースサイト「UOL」とGloboesporte.comの報道によれば、ネイマールは「同意無しで性行為をするため暴力を振るった」という。AFPが公共保安局に確認を取ったところ、被害届は出されているが、内容は機密事項なので公開できないとの返答があった。

 女性の詳しい身元も明らかになっていないが、ブラジル在住で、報道によればパリには5月15日から17日まで滞在し、「精神的なショック」のため、警察に行くのがこのタイミングになったという。

 女性はインスタグラム(Instagram)を通じてネイマールと知り合い、何回かメッセージをやり取りした後、パリで会わないかと誘われた。被害届によれば、「酒に酔った様子で」現れたネイマールとおしゃべりし、「体を触り合って」いたが、そこで「ネイマールが急に攻撃的になり、同意無しで性行為をするため暴力を振るった」という。

 一方、ネイマールの代理人でもある父親は、国内テレビ局バンデランテス(Bandeirantes)の取材に対して疑惑を全面的に否定し、ネイマールは脅迫被害に遭ったと主張した。

 父親は「真実ではない。息子は犯罪に手を染めたことはない」「証拠はそろっているし、すべて弁護士に提出した」とコメント。デートしたのは確かだが、ネイマールはもう一度会いたいとは思っていないという。それ以降は、ネイマールや家族に対して女性から金銭の要求があると明かした。

「いろいろな疑いをかけられるが、息子がどういう人間かは知っている。明らかにあれはわなだった」と話す父親は、潔白を証明するためにメッセージアプリのワッツアップ(WhatsApp)に残っているメッセージを公開する用意もあると続けた。

 ネイマールは現在ブラジルに帰国中で、14日に同国で開幕するコパ・アメリカ(2019 Copa America)に向けて調整している。(c)AFP