【5月14日 AFP】スーダンのオマル・ハッサン・アハメド・バシル(Omar Hassan Ahmed al-Bashir)前大統領の失脚後、暫定軍事評議会による統治に反対してきた抗議運動の指導者らは13日、新たな暫定統治機構の構成と権限について同評議会と合意したと発表した。

 抗議運動の広報担当者、タハ・オスマン(Taha Osman)氏はAFPに対し、「われわれはきょうの会談で、統治機構の構成と権限について合意した」と述べ、新機構は「統治評議会、内閣、立法機関」から成ると説明した。

 さらにオスマン氏は、双方は14日にも会談を行い、移行期間や統治体の具体的な構成について協議すると述べた。

 また、検察当局はこの直前、バシル前大統領は自身の失脚につながった反政府デモの参加者の殺害をめぐり訴追されたと発表。ワリード・サイード・アハメド(Al-Waleed Sayyed Ahmed)検事総長代理は、前大統領は「デモ参加者殺害における扇動・関与の疑いで他の者と共に訴追されている」と明らかにした。

 スーダンではバシル政権下の昨年12月以降、パンを3倍に値上げするとの決定に端を発する反政府デモで多数の参加者が死亡。死者は反政府運動とつながる医師団体の発表で90人、政府側の発表で65人に上った。(c)AFP/Bassem Aboualabass