【5月9日 AFP】サッカーヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2018-19)で快進撃を続けるドイツ・ブンデスリーガ1部のフランクフルト(Eintracht Frankfurt)では、ルカ・ヨビッチ(Luka Jovic)やセバスティアン・ハラー(Sebastien Haller)といった若手アタッカーにスポットライトが集まる。

【写真】長谷部誠のビフォーアフター

 しかし、敵地スタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)で9日に行われるチェルシー(Chelsea)との準決勝第2戦で下馬評を覆すためには長谷部誠(Makoto Hasebe)の経験とリーダーシップが不可欠だ。

 ヨビッチらが前線で粘り強くプレッシングをかけ、ゴール前で爆発的な攻撃力を発揮している間、元日本代表の主将は陰の英雄として、後方で安定したかじ取りを見せている。

 今季のヨーロッパリーグで大車輪の活躍を披露している35歳の長谷部は、ヘッドラインを飾ることこそめったにないが、アディ・ヒュッター(Adi Huetter)監督にとってはかけがえのない財産となっている。

 ヒュッター監督は独誌キッカー(Kicker)で、「マコトはワインのようだ。年を重ねるほどに良くなっている」と長谷部をたたえた。「彼は私のチームにとって絶対的なキーマンだ」

 2010年のW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)から2018年のロシア大会(2018 World Cup)まで3大会連続で日本代表のキャプテンを務めた長谷部は、昨年に代表を引退してからもフランクフルトの中心選手であり続けている。CBや守備的MFとしてプレーし、時に攻撃に偏りがちなフランクフルトに重要な安定感をもたらしている。

 前評判を覆して制した昨季のドイツカップ(German Cup 2017-18)で、フランクフルトの中心的な役割を担った長谷部は、アジア・サッカー連盟(AFC)が選ぶ2018年の最優秀国際選手に選出された。