【3月12日 AFP】サッカー女子米国代表のスター選手であるアレックス・モーガン(Alex Morgan)とミーガン・ラピノー(Megan Rapinoe)は11日、男女間における平等な賃金と労働条件の実現を求めるなか、今年行われるW杯フランス大会(FIFA Women’s World Cup 2019)をボイコットすることはないと明かした。

 米国が連覇を目指すW杯フランス大会の開幕を3か月後に控えるなか、モーガンやラピノーを含む28人の代表選手は、米国サッカー連盟(USSF)による性差別を訴え、8日に米ロサンゼルスの連邦裁判所に訴訟を起こした。選手たちは、USSFが女子代表と実績ではるかに劣る男子代表の間の「男女平等をまったく進めなかった」と訴えている。

 しかしながら、モーガンはこの日、これに続く動きとして米国チームがW杯をボイコットする可能性は一切ないと話した。

 モーガンはABCテレビの番組「グッド・モーニング・アメリカ(Good Morning America)」で「私たちの頭にピッチを離れるという考えは一度も浮かんだことはないと思う」「もう3年もW杯を楽しみにしてきた。この夏フランスで行われる最高の舞台で、母国のためにプレーし続けたい」と語った。

 米国の女子代表チームはW杯で3度の優勝経験を持ち、初開催となった1991年の中国大会と地元で行われた1999年大会、そして4年前のカナダ大会(FIFA Women’s World Cup 2015)をそれぞれ制している。一方の男子代表は1930年の第1回W杯で3位に入ったものの、それ以降は2002年大会の8強入りが最高成績となっている。(c)AFP