【3月9日 AFP】開催を3か月後に控えたサッカー女子W杯フランス大会(FIFA Women's World Cup 2019)で2大会連続の優勝を目指す米国代表チームが8日、「国際女性デー(International Women's Day)」に合わせ、性差別の解消を求めて米国サッカー連盟(USSF)を提訴した。

 米サッカー女子代表チームは、所属選手28人全員が原告となり、平等な賃金と労働条件の実現を求めて米ロサンゼルスの裁判所に訴訟を起こした。

 選手らは「男女の選手はいずれも、単独で共通の雇用主であるUSSFのため、チームに対する同じ職務の遂行と国際大会への参加を求められているのに、女子選手は男子選手よりも一貫して少ない賃金を支払われている」と主張。「女子選手の実績が男子選手よりも優れ、男子選手とは対照的に世界王者となったのにもかかわらず、この状況は変わっていない」と訴え、未払い給料と賠償金として数百万ドル(数億円)の支払いを求めている。

 米女子代表はこれまでのW杯で、1991年に中国で開催された第1回大会、1999年の米国大会、そして4年前のカナダ大会の計3大会で優勝を果たしている。一方の米男子代表は、1930年の第1回W杯で3位となったが、それ以降の最高位は2002年の準々決勝進出にとどまっている。(c)AFP