「私たちに残されたのは子どもだけ」…親子での帰国を願うIS戦闘員の外国人妻
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■「いつまでここにいるの?」
避難民キャンプのほこりっぽい路地に、黒人の少年が一人いた。少年は、自分が米国人だと言い、大人が目に入ると誰彼なしに質問していた。「聞いて。お父さんは死んでしまった。いつまで僕たちはここにいるの?」。誰も質問に答えない。誰も答えを知らないからだ。
アルホル一帯はクルド人部隊の制圧下にある。現在、アルホル避難民キャンプには約5万人が拘束されているが、ここ2か月以内にキャンプに来た人がうち3万人を占めている。だが、ここに拘束されているIS戦闘員だったと考えられている外国人の一部は、2年間もここにいる。出身国政府は、過激化した自国民を帰還させることを渋っている。
シリアにいる欧米出身の外国人戦闘員の多数を占めているのはフランス人だが、フランス政府は、親なしで子どもだけを帰還させる可能性を示唆している。
これについて匿名で取材に応じた女性は、「子どもたちと離れるなんてあり得ない。私たちに残されたのは子どもだけだ」と語った。
避難民キャンプの外国人女性用の一画にいる女性たちは、ほぼ同じ反応を示す。だが、さまざまな国から集まっているこの女性たちの関係は常にうまくいっているわけではない。