「妻じゃなく奴隷だった」 内戦下のイエメン、増える児童婚
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■未払いの持参金
夫の家族は殺害犯らに対する処罰を求めており、地元の法廷で判決が出るまで遺体は埋葬しないと誓っているという。
ファウズィアさんはこう続ける。「夫の遺体は今も病院の冷蔵施設にあります。わたしの生活費を払ってくれる人は誰もいなくなってしまいました。それで仕方なく、また祖母と羊飼いの仕事をすることにしたんです」
ただ、祖母らと住んでいた2部屋の家には戻らず、伯父の元に身を寄せている。その家も5人が1つの部屋で暮らし、ほかには台所を兼ねた土間があるだけだ。
ファウズィアさんは、おなかの赤ちゃんが元気かどうかを診てもらうため、医者を訪れる必要があるが、そのためのお金もない。伯父からは、ほかの人に支援を求めるのは駄目だとくぎを刺されているという。
祖母のフスンさんは、自分の娘3人も全員18歳になる前に嫁がせたと話す。大人になった娘を支えていく経済的な余裕はとてもなかったからだという。そして、孫のファウズィアさんにも同じことをした。
「私はファウズィアを実の娘のように育てて、15歳の時に嫁がせたんです。だけど、あの子の夫が殺されてしまってね。ファウズィアは不運だったとしか言いようがありません」
「ファウズィアへの結婚持参金は30万リアル(約13万円)でした。夫が私に払ったのは10万リアル(約4万4000円)だけです。20万リアル(約8万8000円)の貸しがあるんです」
(MEE編集注:記事中の人名の一部は、関係者の身元が特定されるのを防ぐため変更しています)
By Nasser al-Sakkaf in Taiz, Yemen
(c)Middle East Eye 2019/AFPBB News
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