■夫は「不正義と抑圧の権化」

 ザフルさんは当時14歳で、学校に通っていた。しかし、夫となった男性はザフルさんが勉強を続けることを許さず、ザフルさんは結局、通学をあきらめざるを得なかった。

 結婚は「とてもつらい経験」になったと、ザフルさんは声を絞り出すように話す。そしてそれは、自分がまだ子どもだったからだと。「結婚がどういうものなのか、よく分かっていなかったんです。わたしが知っていたのは、結婚式と、そこで出されるジュースやお菓子のことだけでした」

「自分がお嫁さんになるなんて、夢にも思っていなかった。なのに、ある日突然、それが自分の身に起こってしまったんです」

 夫とはすぐに口論するようになった。男性はザフルさんが学校に通うのを禁じたばかりか、実家とも連絡を取らせないようにしたからだ。

「わたしはやむを得ず、結婚指輪を売り払って、家族と話せるように携帯電話を買いました。ところがそれも夫にばれてしまって、携帯を取り上げられたんです。夫からそんな扱いを受けるうちに、彼のことはもう不正義と抑圧の権化としか見られなくなりました」

 数か月後、ザフルさんは夫の元から逃れ、実家に戻ってきた。夫のところに戻ることは今も拒んでいる。

「わたしは妻なんかじゃなかった。年をとった男の人のところに嫁がされて、その人の大家族のために、朝から晩まで、奴隷のようにこき使われたんです」。ザフルさんは語気を強め、さらにこう続けた。

「子どもの結婚は、あってはならないものです。女の子たちには、結婚がどんなものか分かるようになるまで、結婚してはいけないと伝えたいです」