【2月24日 AFP】いよいよ24日に迫った第91回アカデミー賞(Academy Awards)授賞式。スターたちが集結する同式典での五つの見どころをまとめた。

■ネットフリックス作品が歴史を変える?

 アルフォンソ・キュアロン(Alfonso Cuaron)監督の半自伝的映画『ROMA/ローマ(Roma)』が動画配信作品として初の作品賞を受賞すれば、動画配信サービスで同業他社に抜きん出つつ、良質なオリジナルコンテンツも提供するという目標を掲げる製作元の米ネットフリックス(Netflix)にとっては大きな前進となる。

『ROMA/ローマ』は作品賞の他、監督賞、主演女優賞などの部門で、オフビートな宮廷絵巻が繰り広げられる『女王陛下のお気に入り(The Favourite)』と並んで最多の10部門にノミネートされている。受賞を果たせば、外国語映画としては史上初の快挙となる。

■7度目のノミネートでついにグレン・クローズがオスカーを手に?

 ベテラン女優として映画と舞台で活躍し、同業者からの尊敬を集めているグレン・クローズ(Glenn Close、71)。これまでテレビ賞のエミー賞(Emmy Awards)、ゴールデン・グローブ賞(Golden Globe Awards)、トニー賞(Tony Awards)を3度ずつ受賞しながら、オスカーは一度もクローズにほほ笑んだことはなかった。だが、7度目のノミネートとなった今年は、ついにオスカー像を手にすることになるかもしれない。

『天才作家の妻 -40年目の真実-(The Wife)』で、ジョナサン・プライス(Jonathan Pryce)演じる小説家との結婚生活で岐路に立たされる女性を演じたクローズは批評家から絶賛され、今年の賞レースでは、ゴールデン・グローブ賞、映画俳優組合賞(Screen Actors Guild Awards)、放送映画批評家協会賞(Critics' Choice Award)を総なめしている(放送映画批評家協会賞はレディー・ガガと同時受賞)。

 アカデミー賞ウオッチャーたちも、ほぼ全員がクローズの受賞を予想しており、発表の瞬間が楽しみだ。