■レディー・ガガもクイーンも…スーパースターがステージで演奏

 授賞式の夜には、ノミネートされている楽曲をスターたちが披露する。

 レディー・ガガ(Lady Gaga)とブラッドリー・クーパー(Bradley Cooper)は、『アリー/ スター誕生(A Star Is Born)』のパワフルなバラード「シャロウ(Shallow)」をテレビで初デュエット。

「クイーン(Queen)」のメンバーとアダム・ランバート(Adam Lambert)の出演も発表されている。同バンドが名声をつかむ物語を描いた『ボヘミアン・ラプソディ(Bohemian Rhapsody)』は作品賞と、故フレディ・マーキュリー(Freddie Mercury)を演じたラミ・マレック(Rami Malek)の主演男優賞など5部門でノミネートされている。

 さらに、ベット・ミドラー(Bette Midler)は『メリー・ポピンズ リターンズ(Mary Poppins Returns)』より「幸せのありか(The Place Where Lost Things Go)」を披露予定。ジェニファー・ハドソン(Jennifer Hudson)は、ルース・ベイダー・ギンズバーグ(Ruth Bader Ginsburg)連邦最高裁判事に関するドキュメンタリー『RBG(原題:RBG)』のテーマ曲「私は闘う(原題:I'll Fight)」を歌う予定。

 一方、ケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)とシザ(SZA)は『ブラックパンサー(Black Panther)』の「オール・ザ・スターズ(All The Stars)」をパフォーマンスする予定だったが、米娯楽誌バラエティ(Variety)は、「段取りとタイミング」の問題で2人は欠席すると報じている。

■スパイク・リーが雪辱を果たす?

 スパイク・リー(Spike Lee)監督は、アカデミー賞に冷遇されたイメージが定着してしまったことを今も苦々しく思っているようだ。『ドライビング Miss デイジー(Driving Miss Daisy)』が作品賞を受賞した1990年、リー氏が製作した『ドゥ・ザ・ライト・シング(Do The Right Thing)』はノミネートすらされなかった。

 しかし今年は『ブラック・クランズマン(BlacKkKlansman)』が6部門でノミネートされ、リー氏も監督賞、プロデューサーとして作品賞、脚色賞の3部門でノミネートされている。

 リー氏は数年前に名誉賞を授与されているが、一般的な部門でのオスカーを受賞したことは一度もない。しかし、白人至上主義団体「クー・クラックス・クラン(KKK)」に潜入する黒人警官の話を描いた今回の作品での「悲願」達成に多くの期待が寄せられている。

■司会者がいない方が評判いいかも?

 当初、司会者にはコメディアンで俳優のケヴィン・ハート(Kevin Hart、39)が選ばれていたが、数年前に行った一連の反同性愛的な投稿が再浮上して批判が集まり、司会を辞退。アカデミー賞授賞式は30年ぶりに司会者なしで行われることになった。

 多くの視聴者、業界の大スターたちからも、式が長過ぎるとの声が寄せられていたが、司会者がいなければ、式も短くなるのだろうか。主催者によれば、3時間ほどに収めたいとのことだが…。結果は、見てのお楽しみだ。(c)AFP