【1月26日 AFP】中国のIT企業、字節跳動(バイトダンス、Bytedance)が開発したリップシンク(口パク)動画アプリ「ティックトック(TikTok)」には、15秒間の名声を追い求める数百万人のティーンエージャーたちが集まってくる。だが親たちの多くはこのアプリの存在を最近になって知り、動揺することも多い。

 市場調査会社センサー・タワー(Sensor Tower)によると、ティックトックは2018年6月時点で、5億人のユーザーを誇る。米アップル(Apple)のアップストア(App Store)では同年上半期、フェイスブック(Facebook)やインスタグラム(Instagram)、スナップチャット(Snapchat)といった大手SNSを抜き、最も多くダウンロードされた。

 米ITコンサルティング会社アルティメーター(Altimeter)のブライアン・ソリス(Brian Solis)氏は、「ティックトックはデザインやコミュニティーを活用して、他のプラットフォームが推進していないクリエーティブな短編動画に力を入れている」と語る。

 だが、特に少女たちの間で人気があるティックトックは、彼女たちをユーザー間の辛辣(しんらつ)なコメントや嫌がらせにさらしたり、性犯罪者に標的を探す場所を提供したりすることにもなりかねないという批判も上がっている。

 女性をさげすむ内容が多い性的で露骨な歌詞の楽曲に合わせて、思わせぶりに歌う少女たちの動画が数多くアップされており、親たちは必ずしもティックトックに納得していない。