10代少女に人気の中国動画アプリ「ティックトック」 、性犯罪の危険性に警鐘
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■危険人物
メディアでは、ティックトックを通じてひどいコメントを浴びせられたり、個人的な連絡先を聞かれたり、挑発的な画像を送るよう求められたりした少女たちの例がいくつも紹介されている。
インドネシアでは昨夏、子どもが露出度の高い服装で口パクする画像は不適切だとする陳情書に17万人以上が署名したことを受けて、政府がティックトックを禁止した。
インターネット監視を行っている米非営利団体(NPO)のコモンセンス(Common Sense)は、成人向けコンテンツにプライバシーリスクが重なれば、ユーザーを16歳以上に限定すべきだと指摘する。ソリス氏も「下限年齢が非常に低いため、危険人物や年齢を偽るユーザーを多数引き寄せてしまう」と指摘する。
だが、下限年齢を引き上げれば何百万人ものユーザーがいなくなり、ティックトックの飛躍的な成長にブレーキがかかってしまう。
ネット利用を追跡している仏NPO「ジェネラシオン・ニュメリク(Generation Numerique)」によるとフランスの場合、11~14歳の若者の38%がティックトックのアカウントを持っていたが、このうち女子のアカウント保有率は58%と非常に高かったのに対し、男子はわずか15%だった。
仏警察は昨年11月、10代の子どもたちは「わいせつ目的の勧誘を受けやすい」とし、親たちにその危険性を警告した。