【11月28日 AFP】英紙ガーディアン(Guardian)は27日、2016年の米大統領選でドナルド・トランプ(Donald Trump)陣営の選対本部長を務めたポール・マナフォート(Paul Manafort)被告が、2016年3月ごろに内部告発サイト「ウィキリークス(WikiLeaks)」の創設者ジュリアン・アサンジ(Julian Assange)氏と密会していたと報じた。

 ウィキリークスは同年7月、ロシアのサイバー攻撃によって盗み出された民主党のメールを流出させており、密会が事実であれば、大統領選でトランプ氏が有利になるようにトランプ陣営とロシアが共謀したという疑惑が強まることになる。

 マナフォート被告は同日、ガーディアンの報道について「完全にでたらめで意図的な中傷だ」と否定する声明を出した。ガーディアンに対する法的措置も検討しているという。

 ガーディアンによると、マナフォート被告はトランプ陣営に加わった2016年3月ごろのほか、2013年と2015年にもロンドンのエクアドル大使館を訪れ、籠城中のアサンジ氏と会っていたという。情報源の名前は明らかにしていない。

 ウィキリークスは民主党全国委員会(DNC)の電子メール多数を公開し、大統領選でトランプ氏のライバルだった同党のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)陣営に打撃を与えた。米情報当局は、メールはロシアのスパイがハッキングで入手し、ウィキリークスに提供したと断定している。(c)AFP