【11月26日 AFP】2016年の米大統領選でロシアがドナルド・トランプ(Donald Trump)陣営と共謀し選挙戦に介入した疑惑をめぐる捜査で、米検察当局は26日、司法取引に応じたトランプ陣営の元選対本部長、ポール・マナフォート(Paul Manafort)被告が虚偽の証言を行っていたと主張した。

 マナフォート被告は今年9月、米国に対する陰謀と司法妨害の2件で有罪を認める一方で、トランプ陣営とロシアの共謀疑惑をめぐるロバート・モラー(Robert Mueller)特別検察官の捜査に協力することに同意した。

 しかし、検察当局は「マナフォート被告は司法取引に署名した後、さまざまな問題について米連邦捜査局(FBI)や特別検察官事務所にうそをつくという罪を犯した。これは司法取引違反に相当する」と裁判所へ申し立てた。

 一方でマナフォート被告の弁護団は、司法取引の協力義務に従って真実の情報を提供しており、合意違反だとの主張は納得できないと反論している。

 トランプ陣営とロシアが連携し大統領選に介入した疑惑の捜査をめぐっては、同陣営の外交政策顧問を務めていたジョージ・パパドプロス(George Papadopoulos)受刑者がFBIに虚偽の証言をしたとして9月に禁錮14日の判決を言い渡され、26日から服役を開始。パパドプロス受刑者とロシアとの接触は捜査の発端となっていた。(c)AFP/W.G. Dunlop