相手GKに爆竹投げたファンに禁錮刑、フランス・リーグ1
このニュースをシェア
【10月17日 AFP】フランスの裁判所は16日、2016年に行われたフランス・リーグ1の試合でオリンピック・リヨン(Olympique Lyon)のGKアントニー・ロペス(Anthony Lopes)に向けて爆竹を投げたファン2人に対し、有罪判決を言い渡した。
【おすすめ記事】仏リーグで主審が暴挙、もつれあった選手に蹴りを入れて退場処分に
2016年12月に行われたメッス(FC Metz)対リヨンの一戦では、ゴール裏から投げ込まれた最初の爆竹でロペスがピッチに倒れこむと、2つ目の爆竹はうつ伏せになった同選手の体の下で爆発。ロペスは一時的に聴力を失い、平衡感覚をなくした。
両チームの選手は怒りをあらわにしながらゴール裏のサポーターに抗議し、ロペスは爆発の後、足早にその場を去った。結局この試合は中止になったが、メッスは安全なスタジアム環境を提供できなかったとして、3-0でリヨンが勝利したことになった。
25歳の男には禁錮6月、もう一方の36歳の男には執行猶予付きの有罪判決が言い渡された。2人は「la Horda Frenetik」という名で知られるメッスの過激派サポーターグループのメンバーだった。最長3年の実刑判決を言い渡される可能性があった2人に対しては、リヨンが損害賠償を求めて民事訴訟も起こしている。
事件後、ロペスはすぐに健康を取り戻したが、翌年4月にSCバスティア(SC Bastia)の本拠地で行われた試合では、再びピッチ上で攻撃を受けた。この事件では、ピッチに侵入した11人が逮捕されて試合は中止になった。仮に有罪となった場合は、最長1年の禁錮刑が科される可能性がある。(c)AFP