【4月18日 AFP】フランス・リーグ1のオリンピック・リヨン(Olympique Lyon)に所属する2選手が、先日のSCバスティア(SC Bastia)戦において相手ファンから襲撃された事件で刑事告訴に踏み切ったことが判明した。

 16日に行われたバスティア対リヨンの一戦は、ホームのバスティアファンが2度にわたってピッチに乱入して相手選手を襲撃したため、0-0のままハーフタイムで中止になった。

 バスティア(Bastia)の検察はAFPに対し、リヨンのGKアントニー・ロペス(Anthony Lopes)とマチュー・ゴルジュラン(Mathieu Gorgelin)が、「スタジアムで暴行に及んだ身元不明の人物を相手取り、訴えを起こした」と公表し、仏メディアのRMCスポール(RMC Sport)の報道を認めた。その一方で、若手選手のジャン・フィリップ・マテタ(Jean-Philippe Mateta)は「何度も殴られたものの、告発することは望んでいなかった」と明かした。

 スタッド・アルマン・チェザーリ(Stade Armand Cesari)で発生した事件について、すでに捜査は開始されているものの逮捕者は一人も出ていない。

 問題の試合では、バスティアの熱狂的なサポーターが試合前のウオーミングアップに臨むリヨンの選手を標的としたことで、キックオフの時間が50分以上にわたって遅延。さらにハーフタイムに入ると、再び襲撃が行われていた。

 フランス・プロサッカーリーグ連盟(LFP)の懲戒委員会は、2月にもニース(OGC Nice)のマリオ・バロテッリ(Mario Barwauh Balotelli)に人種差別的なチャントを浴びせたとして、バスティアに対して猶予付きで勝ち点1の減点処分としたのに加え、3試合にわたって東側スタンドの閉鎖を命令しており、今回の事件を受けて同クラブに厳しい処分を下すのは確実とみられる。(c)AFP