【10月1日 AFP】男子テニス、深センオープン(Shenzhen Open 2018)は30日、シングルス決勝が行われ、予選勝者の西岡良仁(Yoshihito Nishioka)が7-5、2-6、6-4でピエール・ユーグ・エルベール(Pierre-Hugues Herbert、フランス)を振り切り、自身初となるツアー優勝を飾った。

 23歳で世界ランク171位の西岡は、この8日間で7試合を戦い抜いたが、長丁場となったこの決勝でもエルベールに対して全てを出し尽くした。

 試合時間が2時間30分に近づこうとする中、5度目のマッチポイントの末に勝利を収めた西岡は、何が起きたのか信じられない様子だった。

 約1年前、前十字靱帯(じんたい)を断裂して自身の今後の身の振り方を思案していた西岡は、300位台にまで下がっていたランキングをトップ100までに戻すことになる。

 西岡は試合後「ツアー優勝はテニス選手たちの夢。これは始まりだと信じている」「ここにたどり着くまでの7試合は長かった。楽ではなかった。もう疲れ切っている。自分の強みは精神力とスタミナ、そして諦めないこと。それが自分の武器」とコメントした。(c)AFP