【9月28日 AFP】国際テニス連盟(ITF)は27日、男子の国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup)の2019年と20年の開催地として、スペイン・マドリードが選出されたと発表した。

 同大会は今年8月、サッカースペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に所属するジェラール・ピケ(Gerard Pique)氏率いる投資グループ「コスモス(Kosmos)」の提示を受けてITFがまとめた新フォーマットによって、来年から18か国による1週間の集中開催が決定した。

 ITFのデビッド・ハガティ(David Haggerty)会長はコメント文を発表し、「2019年デビスカップの本戦が、マドリードで開催されることを喜んでいる」「同都市はテニス界で最もクオリティーの高いステージにふさわしく、世界中から集まる数千人のファンが最高に楽しめる場所である」と述べた。

 改革されたフォーマットの下で、2019年の決勝トーナメントは現在マドリード・オープン(Mutua Madrid Open)の開催地となっているラ・カハ・マヒカ(La Caja Magica)で行われる。20年大会の会場については、同競技場とウィシンク・センター(WiZink Center)のどちらかに主催者が決定することになっている。

 118年の歴史を誇るデビスカップでは今後、日本と中国の支援を受けたコスモスから25年間で総額30億ドル(約3330億円)が投じられる予定となっている。現在の大会フォーマットは各トーナメントで最大5試合のノックアウト方式となっており、毎年2月と7月に加えて四大大会(グランドスラム)全大会終了後の9月と11月に世界各地の会場でファイナルラウンドまで行われている。

 最近は厳しいスケジュールを緩和するため、多くのトップ選手が出場を回避するケースが多くなっているデビスカップは、2018年にベスト4入りを果たしたフランス、クロアチア、スペイン、そして米国が自動的に来年の出場権を獲得している。また、アルゼンチンと英国はワイルドカード(主催者推薦)で選出されており、残りの12か国については来年2月1日と2日に行われる予選で決定されることになっている。(c)AFP