「恋愛科」には3つの軸がなければならない。

 第一の軸は、基本的な男女間コミュニケーションの知識やテクニック。礼儀や社交の類に属する。本質的には学生の人品や素養とEQ(こころの知能指数)に関係するものだ。

 第二の軸は、心理的な問題と法的な問題で、学生に異性への関心の持ち方と自分を守る方法を学ばせる。現在、感情的な葛藤や詐欺的な方法により青少年が心の傷を負うケースは少なくない。

 第三の軸は、より広い文化的側面から恋愛と婚姻を理解することで、学生に歴史や文化を学んでもらい、素養や思想を身につける。

 現在の中国の「恋愛科」では、第二の軸が主だ。第一の軸については、教師は知識を伝授する方法を知らない。第三の軸は教育者の頭の中から抜け落ちている。

 不思議なことは、第一の軸の恋愛テクニックの問題は、「泡学網(訳注:女性の口説き方を専門的に研究するサイト)」の人々が専ら追いかけ奉るところとなり、その中には何種類もの異性を誘い騙すテクニックも含まれる。青少年が真似れば、心が歪みかねない。

「恋愛科」は理論ではない。学習の結果、効果があるかないかは実際の結果を見るしかないが、適切な指導抜きでもいけない。この意味において、大学の「恋愛科」の模索の道はまだ長く続く。

 10数年前までは、中国人は性教育について種々の偏見を持っていたが、今では、多くの小学校で科学的な性教育が始まっている。性教育は、欧米の先進国では当たり前となっている。中国人の考え方がより開放的、より進歩的になるにつれ、科学的で適切な恋愛課が普及し、価値を発揮していくことだろう。(c)東方新報/AFPBB News