【9月2日 東方新報】中国でコーヒーの出前サービスの需要が拡大しており、起業家が注目している。スターバックス(Starbucks)などコーヒーチェーン大手も次々とデリバリーサービスを開始し、マクドナルド(McDonald's)やコンビニチェーンも参入し始めている。

 コーヒー1杯を出前で注文したら、どれくらいの時間で届くのか、試してみた。

 注文してからコーヒーが届けられるまでの時間は、平均で約40分。注文先店舗の距離、店舗内の客の来店状況、配達者の地理上の熟知度などの要素に関係している。

■注文は大部分が「美団」などの出前アプリから

 スターバックスは現時点では公式の出前サービス用アプリを開設しておらず、出前アプリの餓了麼(Ele.me)や美団(Meituan)が提供する「スターバックス代理購入サービス」が使われている。

 瑞幸珈琲(Luckin coffee)は自社専門のデリバリーアプリを利用時にインストールしなければならない点が、消費者には面倒に感じられる人がいるかもしれない。

 コーヒーデリバリーに特化する連珈琲(Coffee Box)は、微信(ウィーチャット、WeChat)公式などから注文でき、操作も簡単だ。マクドナルドが運営するマックカフェ(McCafe)や中国大手コンビニチェーンの「全時便利店」出前アプリから注文できる。

■配達費が高いのはマックカフェ

 スターバックスコーヒーの配達費は、同社とは直接関係のない非公式業者もコーヒーを配達している場合もあるため、一回の注文につき5~6元(約80~97円)とまちまちだ。

 コーヒーデリバリーに特化している点を売りにする連珈琲では、一回の注文につき5元(約80円)の配達費がかかる。同様にマックカフェでは9元(約146円)、全時便利店は店舗により3~6元(約48~97円)とそれぞれ異なる。

 また、運送会社の順豊速運(SFエクスプレス、SF Express)の速達専門の配達員がコーヒーを届ける店もある。瑞幸珈琲で、注文の合計額が35元(約570円)以上から配達費が無料だ。同社の一般的なコーヒーの値段が1杯約27元(約439円)なので、コーヒーを2杯か、コーヒー1杯とサイドメニューの注文で配達費は無料となる。