■配達時間に最も時間を要したのはスタバ

 スターバックスのコーヒーの出前は、注文サイト上では「平均配達時間は38分」と表示されていたが、実際には50分かかった。店舗が遠かったことが原因だと思われる。

 瑞幸珈琲は25分と早かったが、配達先が一定の距離を越えてしまうと「配達範囲外」と表示されるなど、配達可能範囲が狭い。
このほか、連珈琲が35分、マックカフェはサイドメニューと一緒に注文して40分、コンビニの全時便利店は30分かかった。

 コーヒーの出前サービスを行う各社は、配達時間のさらなる短縮化を宣言している。

■スタバのデリバリー市場正式参入が与える影響は

 スターバックスは8月初め、阿里巴巴(アリババ、Alibaba)傘下の餓了麼と業務提携を正式に締結。9月から本格的なデリバリー業務を始動させると発表した。

 スターバックスの出前への参入は、中国内のコーヒーデリバリー市場にどのような変化をもたらすのだろうか。同社は従来、「代理購入」というさまざまな配達業者に委託する形式でコーヒーを配達していた。現在、代理販売店の数は100店舗以上で月間の注文数は最高で5000件に上り、平均では2000件以上の注文がある。

 中国の食品産業アナリストの朱丹蓬(Zhu Danpeng)氏は、「高いブランド価値を持つスターバックスがデリバリーに参入することになれば、瑞幸珈琲や連珈琲などの競合他社との衝突は避けられない。しかし、産業全体や消費者側の視点から見れば、業界にとっては間違いなく良いこと。今後の中国のコーヒー業界全体にも大きな影響を与えることにもなるだろう」と話している。(c)東方新報/AFPBB News