【8月23日 AFP】第18回アジア競技大会(18th Asian GamesAsiad)は22日、男女競泳の決勝種目が行われ、日本勢は混合4×100メートルメドレーリレーで2位となり、日本競泳女子としては大会史上最多に並ぶ池江璃花子(Rikako Ikee)の5冠目は持ち越しとなったが、計4種目で金メダルを獲得する活躍を見せた。

 男子400メートル個人メドレーでは、瀬戸大也(Daiya Seto)が4分8秒79をマークし、4年前のアジア大会で7個のメダルを獲得した萩野公介(Kosuke Hagino)に圧勝。200メートルバタフライに続く優勝を飾った。

 前回大会の同種目では表彰台の頂点に立った萩野だが、金メダルをつかんだリオデジャネイロ五輪以降は調子を落としており、この日も瀬戸に大差をつけられ4分10秒30で2位。中国の汪順(Wang Shun、オウ・ジュン)が4分12秒31で銅メダルを獲得した。

 前日に男子200メートル平泳ぎを制したばかりの小関也朱篤(Yasuhiro Koseki)は同100メートルに登場。大会記録の58秒86をマークし、中国の閻子貝(Yan Zibei、エン・シバイ)を2位、リオ五輪金メダリストのドミトリー・バランジン(Dmitriy Balandin、カザフスタン)を3位に抑えてアジアの頂点に立った。

 日本勢は他に女子100メートル背泳ぎで酒井夏海(Natsumi Sakai)と小西杏奈(Anna Konishi)がワンツーフィニッシュを決めたほか、男子4×100メートル自由形リレーでも金メダルを手にした。

 また、女子200メートルバタフライでは、持田早智(Sachi Mochida)と長谷川涼香(Suzuka Hasegawa)がそれぞれ2位と3位に入り、同200メートル自由形では五十嵐千尋(Chihiro Igarashi)が銅メダルをつかんでいる。

 男子100メートルバタフライでは、リオ五輪王者のジョセフ・スクーリング(Joseph Schooling、シンガポール)が、この日までの競泳全種目で金メダルを分け合っていた中国勢と日本勢を抑え、同種目連覇を果たした。

 2年前のリオ五輪で米国のマイケル・フェルプス(Michael Phelps)氏を破り、シンガポール史上初の金メダルを獲得した23歳は、大会新記録の51秒04で李朱濠(Li Zhuhao、中国)と小堀勇氣(Yuki Kobori)に大差をつけた。

 この日の結果、今大会で圧倒的な力を示している日本と中国が、競泳競技の日程を2日残し、金メダル14個で並んでいる。(c)AFP/Alastair HIMMER