【8月22日 AFP】第18回アジア競技大会(18th Asian GamesAsiad)は21日、男女競泳の決勝種目が行われ、女子100メートルバタフライを制した池江璃花子(Rikako Ikee)が今大会4冠目を達成。男子200メートル平泳ぎでは小関也朱篤(Yasuhiro Koseki)と渡辺一平(Ippei Watanabe)がワンツーフィニッシュを果たし、女子400メートル個人メドレーでは大橋悠依(Yui Ohashi)が金メダルを獲得した。

 予選では「全然体が動かなかった」という池江だが、決勝では疲れに負けず大会新記録となる56秒30で優勝。2位の張雨霏(Yufei Zhang、チョウ・ウヒ、中国)に1秒以上の差をつけ、先日のパンパシフィック水泳選手権(Pan Pacific Swimming Championships 2018)に続くこの種目の金メダルを手にした。

 50メートルバタフライ、100メートル自由形、4×100メートル自由形リレーに続き、3日間で4個の金メダルを獲得した池江は「完璧なレースプランで、いい泳ぎができた」、「今までにないくらい疲れていたけれど、落ち着いていた。負けず嫌いなのでどんどん勝ちぐせをつけていきたい」と話した。

 池江はさらに4×200メートル自由形リレーにも出場し、チームの銀メダル獲得に貢献している。

 女子50メートル背泳ぎは、中国の劉湘(Liu Xiang、リュウ・ショウ)が世界新記録となる26秒98で優勝。今大会初の世界新記録が誕生するとともに、女子選手が初めて27秒の壁を破ったレースとなった。同胞の傅園慧(Fu Yuanhui、フ・エンケイ)が銀メダル、酒井夏海(Natsumi Sakai)は銅メダルだった。

 男子400メートル自由形は、中国の孫楊(Yang Sun、ソン・ヨウ)が200メートルと800メートルに続いて優勝。アジア大会の金メダルを通算8個に増やし、競泳競技の最多記録に並んだ。孫楊は3分42秒92をマークし、江原騎士(Naito Ehara)を2位、萩野公介(Kosuke Hagino)を3位に抑えた。

 男子200メートル平泳ぎでは、小関が渡辺との争いをほんのわずかの差で制し、金メダルを獲得した。「最後は体が動かなかった。とにかく必死で、ラストは死ぬかと思った」と漏らした小関だが、2分7秒81を記録して渡辺を100分の1秒差で退けた。

 女子400メートル個人メドレーに登場した大橋は、4分34秒58で優勝。金ソヨン(Kim Seoyeong、韓国)が4分37秒43で2位、清水咲子(Sakiko Shimizu)が4分39秒10で3位だった。

 男子50メートル自由形は、中国の余賀新(Yu Hexin)が22秒11で金メダルを獲得した。中村克(Katsumi Nakamura)が22秒20で銀メダル、中尾駿一(Shunichi Nakao)は22秒46で銅メダルだった。

 女子4×200メートル自由形リレーは中国が日本を抑えて優勝し、これで競泳の金メダル数は日本が10個、中国が11個となっている。(c)AFP/Alastair HIMMER