【8月19日 CNS】中国・河北省(Hebei)元氏県(Yuanshi)の劉韶寧(Liu Shaoning)さんは9日、石家荘鉄路職業技術学院(Shijiazhuang Institute of Railway Technology)の合格通知書を受け取った。小学校を卒業後、学校に行けなかった時期もあり、韶寧さんがこの通知書を受け取るまでに過ごした職業高校でのやり直しの1年間を含め、まる7年の歳月がかかった勘定だ。

 韶寧さんの家は、太行(Taihang)山脈の東側、蘇村郷岳荘村(Yuezhuang)にある。当地でも特に貧しく、1970年代に建てられた土壁の家屋に、韶寧さんと父親と病気の姉の3人で住んでいる。父親は子供の世話のため家を離れることができず、年収はわずか千元(約1万6000円)ほどだ。

 一時は学校に行けずにいた韶寧さんの状況を変えたのは、石家荘市が2011年から始めた「山岳地帯貧困救済プログラム」だった。

 このプログラムは、同市の西部山岳地帯の6県45郷鎮の貧困人口60万人を網羅する。困窮する山村地域の子ども4万人を対象に、寄宿制の小中学校で無料で教育を受けさせる。82校がプログラムに参加し、のべ6万7800人の子どもが教育を受けた。

 韶寧さんはこのプログラムの1期生として山から下り、元氏県の第七中学で勉強した。「学校は環境が良く、教育の内容が充実していた。学費と寄宿舎と教材費が無料で、交通費と食費の補助が支給されたので、家族への負担を大幅に減らせて非常に助かりました」

 7年がたち、プログラムの対象となった最初の世代の子どもたちは、大学受験の時期を迎えた。18年の大学受験には、山岳地帯から837人が受験し、480人が大学本科生の合格ラインをクリア。残る357人も専門学校の合格ラインを越え、高等教育を受ける機会を手にした。