【8月13日 AFP】(写真追加)イラン国防相は13日、同国が開発した次世代の短距離弾道ミサイル「ファテフ・モビン(Fateh Mobin)」を公開した。保守系タスニム(Tasnim)通信が伝えた。

 アミール・ハタミ(Amir Hatami)国防軍需相はこの新型ファテフ・モビンについて、100%国産、機動性およびステルス性の高い精密誘導型の戦術ミサイルと説明。

 ハタミ氏は「親愛なる国民に約束した通り、われわれは自国のミサイル攻撃能力を強化するためにあらゆる努力を惜しまず、日々確実にミサイルの威力を増強させていく」と誓うとともに、「偉大な国イランに対する圧力が高まり、心理戦が過熱すればするほど、わが国の防衛力をあらゆる分野で強化しようという意志も強まる」と述べた。

 イランのミサイル計画は世界の諸大国、とりわけ米国との火種となっているが、イランにとっては情勢の不安定な地域における防御策として不可欠と認識されている。

■「米とは戦争も交渉もない」とハメネイ師

 一方イランの最高指導者アリ・ハメネイ(Ali Khamenei)師は同日、米国とは戦争することも交渉することもないと明言した。

 ハメネイ師はツイッター(Twitter)の英語版公式アカウントで、「最近米高官らが、わが国について厚顔な物言いを繰り返している。制裁に加え、戦争や交渉を口にしている」「この点に関して、国民に少しだけ言わせてほしい。米国との間で戦争はない、交渉もない」と記した。

 米政府が2015年に結んだ核合意から離脱し、さらに制裁を再開したことを受け、イランが交渉のテーブルに戻るのかどうか、さまざまな臆測が流れていた。(c)AFP