【7月24日 AFP】イタリアサッカー連盟(FIGC)は23日、パルマ(Parma FC)に所属していたエマヌエレ・カライオ(Emanuele Calaio)が1部昇格を決めた試合で八百長を試みたとして、パルマに対して今シーズンのセリエAで勝ち点5を剥奪すると発表した。

 かつてUEFA杯(UEFA Cup)を2度制したパルマは経営破綻によりセリエAから降格し、同国の4部に相当するセミプロリーグのセリエDから再スタートを切っていたが、今年の5月18日、スペツィア(Spezia)に2-0で勝利し3年ぶりに1部リーグへの昇格を決めていた。

 36歳のカライオは、全力でプレーしすぎないよう求める内容のテキストメッセージをスペツィアのかつてのチームメートに送っており、八百長に関与したとして2年間の出場停止処分が言い渡された。

 スペツィアのファンは試合後、チームが見せたパフォーマンスに怒りの反応を見せており、その矛先は特に元イタリア代表選手で、パルマに在籍したこともあるアルベルト・ジラルディーノ(Alberto Gilardino)に向けられていた。

 ジラルディーノはこの試合で0-1とリードを許す中、PKを蹴るもシュートはゴール上に大きく外れた。

 FIGCは声明の中で「連邦裁判所は、カライオが問題になっているメッセージを送ることで不正行為を試みたという事実が証明されたと判断した」と記している。

 パルマは今回の裁定に関して、控訴裁判所に異議を唱えると発表している。

 昨シーズンのセリエB最終節では、パルマと昇格争いをしていたフロジノーネ・カルチョ(Frosinone Calcio)が試合終了間際の失点により、フォッジャ・カルチョ(Foggia Calcio)との試合を2-2で引き分けており、スペツィアに勝利したパルマが同リーグで2位になっていた。(c)AFP