【7月11日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)に出場しているイングランド代表のギャレス・サウスゲイト(Gareth Southgate)監督は10日、モスクワで行われるクロアチアとの準決勝では、自身の率いる若いチームが立ちはだかる壁を打ち破り続けることに期待したいと語った。

 試合会場のルジニキ・スタジアム(Luzhniki Stadium)で行われた記者会見に臨んだサウスゲイト監督は、「われわれは自分たちのフットボールを楽しむためにここに来た。われわれは今大会の中で最も若いチームの一つであり、最も経験の浅いチームだ。しかし、チームがどこまで勝ち進むことができるのか、それはわれわれもはっきりとは分かっていない」と話した。

 イングランドが主要国際大会でベスト4に入ったのは、現役当時のサウスゲイト監督がドイツとのPK戦で失敗し、準決勝敗退に終わった1996年の欧州選手権以来だった。そしてW杯の舞台で最後に4強入りを果たしたのは1990年のイタリア大会で、ノックアウトラウンドで勝利を収めたのはその後の16年間で一度だけだった。

 今大会のイングランドは、グループリーグで格下パナマを6-1で一蹴すると、決勝トーナメント1回戦ではコロンビアとのPK戦を制し、準々決勝ではスウェーデンに勝利した。サウスゲイト監督は「選手が持つ飢えは誰の目にも明らかだった。われわれは試合の中で難しい状況に対応してきた」と話している。

「われわれは今大会でこれまでにいくつかの歴史をつくってきた。W杯におけるイングランドの最多得点勝利を収め、この10年間の決勝トーナメントで初めて勝ち、準々決勝で勝利したのも久しぶりだ。そうした目の前の壁を打ち破り続けることをただ期待している」

「ここまでは本当に楽しい道のりだった。これを続けたいね」 (c)AFP