■待つか泳ぐか?

 ワトソン氏は「彼らが、まだ子どもであるということを忘れてはならない」と強調する。「相手は水だ。流れがあり、圧力も抵抗もある。濁ってもいるだろう。それに子どもらにはダイビングに必要な道具を使った経験もない」

 たった一人でも水中でパニックとなれば、それが周囲に及ぼす影響は非常に危険なものとなる。

 今後、外部との連絡手段も確立するだろう。そうした場合には保護者らは平静を保つ必要がある。PTSDの専門家であるグリーンバーグ氏は、「家族が不安な様子を表してしまうと、子どもたちの立ち向かう力は容易に損なわれる」と述べ、「前向きの『うまくいく』という態度が、恐怖を和らげるのに効果的となる」と付け加えた。

 フランスの洞窟探検救助隊員で医師のジャンノエル・デュボワ(Jean-Noel Dubois)氏は、こうした状況ではグループの団結力が意味を持つと語る。「これまで救助された人々がわれわれに語ったことは、グループの一員として希望を持つことにより、耐えることがより容易になるということだった」 (c)AFP/Mariette le Roux and Hugues Honore