【6月26日 AFP】北朝鮮と韓国は26日、非武装地帯の軍事境界線上にある板門店(Panmunjom)の「平和の家」で、南北をつなぐ鉄道問題を協議した。南北鉄道に関する協議が行われるのは10年ぶり。軍事境界線を縦断し物理的に南北をつなぐ鉄道は両国関係を変容させるものとなる。

 これに先立ち、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長と韓国の文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)大統領は、4月に行われた南北首脳会談で南北鉄道の連結に向けて実践的な対策をとっていく方針で合意していた。

 韓国側代表の金正烈(キム・ジョンリョル、Kim Jeong-ryeol)氏は26日の協議前、南北鉄道の連結について「実質的な段階に着手するのは、米国の対北経済制裁が緩和された後になる」と述べた。

 朝鮮半島では朝鮮戦争で南北が分断される前の20世紀初頭に、すでに日本によって現在の韓国ソウルから北朝鮮の平壌を経て中国国境の新義州(Sinuiju)までを結ぶ鉄道が建設されている。(c)AFP