【5月30日 AFP】フランス内務省は29日、テロ発生の恐れがあるとして、各地の当局にW杯ロシア大会(2018 World Cup)のパブリックビューイングを開催しないよう通告した。

 内務省は声明で、「公共の場に『巨大スクリーン』のための区域を設けることは全面的に禁止する」と表明。近年フランスでは相次ぐ襲撃事件によって治安部隊の配備が各地で強化されており、同省は「テロリストの脅威をめぐる今の状況では、前回の欧州選手権(UEFA Euro 2016)と同程度の治安上の措置が講じられなければならない」と指摘している。

 2016年にフランスで開催された前回の欧州選手権では、パブリックビューイングが実施された区域は厳重な警備が行われた。

 ただ、内務省の通告では自治体の判断で巨大スクリーンのある区域を設置しても構わないとしている一方、「主催当局の責任の下、閉鎖された場所や厳しく管理された場所でのみ開催が許可される」としており、さらに「主催者側の負担」で「厳重な警備」を行うよう求めている。(c)AFP