【5月30日 AFP】W杯ロシア大会(2018 World Cup)に臨むサッカー日本代表の西野朗(Akira Nishino)監督が29日、最終メンバーの発表が予定されている31日までは悩ましい2日間になると話した。

 電撃解任されたヴァイッド・ハリルホジッチ(Vahid Halilhodzic)前監督に代わり、技術委員長だった西野氏が4月に指揮官に就任した代表は、30日に横浜でガーナ代表との国際親善試合に臨む。

 そのガーナ戦に向けた会見で、監督は「明日の1試合だけで決まるということはない」と選手をリラックスさせる言葉を口にしつつ、「現段階である程度の考えはあるが、けがを抱えていた選手もいる。明日のゲームが終わって、次の朝にはいろいろな状況を考えて決めていかなければいけない。その苦しみというか、迷いは続くと思う」とメンバー選考の難しさを明かした。

 西野監督は、まずは嵐のような数週間を過ごしたチームを落ち着かせたいと考え、ハリルホジッチ体制下で出番を減らしていた以前の主軸である本田圭佑(Keisuke Honda)や香川真司(Shinji Kagawa)に期待を寄せている。負傷あがりの岡崎慎司(Shinji Okazaki)の状態も、香川と同様にぎりぎりまで見極めようとしている。

 監督は、当落線上の選手やけがを抱えている選手について「サバイバルの雰囲気には言わずともなっている。私としてはメンバー発表を控えて確認したいところもある」と話したうえで、「これで本大会に行くんだという試合にしたい。代表チームとしてのスピリットを見たい」とコメントした。

 日本は本大会でコロンビア、セネガル、ポーランドと対戦する。日本は前回ブラジル大会(2014 World Cup)でほとんどインパクトを残せずに惨敗し、さらに今回はハリルホジッチ監督と後味の悪い別れ方をしており、西野監督には大きな重圧がかかっている。

 日本はこれが6大会連続のW杯本大会出場で、2002年の日韓共催大会と2010年の南アフリカ大会(2010 World Cup)で決勝トーナメントに進出している。(c)AFP