【5月23日 CNS】中国・安徽省(Anhui)蕪湖市(Wuhu)繁昌県(Fanchang)孫村鎮(Suncun)梅沖村(Meichong)に住む兪傑さんは昨年、約100匹のタケネズミを購入し、飼育を始めた。

 同県では初めてとなる、タケネズミ専門に飼育、販売する業者だ。ネズミ小屋に竹のくずを投げ込むと、「チューチュー」と一斉に鳴き始め、ふさふさで丸々としたかわいらしいタケネズミが竹をかじり始めた。

 兪さんは、「ここに来たばかりの頃は、たけネズミはとても凶暴だった。鏡を見せると、鏡に映った自分とやり合おうとしてくらいだったよ。徐々に慣れてくるうちに、群れの中でもけんかをしなくなった」と話す。今では約300匹に増えた。タケネズミは江蘇省(Jiangsu)から広東省(Guangdong)の市場に出回り、市民の食卓に上る。

 体が大きいため肉が多く、美味で栄養も豊富だ。毛皮はふんわりと柔らかく価値も高い上、伝統薬の効能もある。兪さんはネズミ小屋を拡張して事業規模を拡大、会社を始める計画を立てている。タケネズミビジネスを通じて、地元の農家が貧困から脱却できる手助けを目指しているという。(c)CNS/JCM/AFPBB News